僕の職業はWebデザイナーです。
今回は未経験で文系出身の人でもWebデザイナーになれるのか?という話と、僕がどうやってWebデザイナーになったかを過去の経験と共に語っていこうと思います。
文系の学校出身だけどWebデザイナーになりたい、異業種で未経験だけどWebデザイナーに転職したい人に少しでも参考になったら嬉しいです。
目次
- Webデザイナーになれる。文系だろうが未経験だろうが関係ない
- 新卒の就職活動をやめる
- Webデザイナーになろうとしたきっかけ
- 独学でHTML・CSSの勉強を始める
- 独学でPhotoshopとIllustratorの勉強を始める
- 挫折
- デジタルハリウッドスクールに通う日々
- ポートフォリオ制作
- 就職活動そして内定
- まとめ
Webデザイナーになれる。文系だろうが未経験だろうが関係ない
はじめに結論から言うと、文系出身だろうが、未経験だろうがWebデザイナーになれます。本当です。
勉強してPhotoshopやIllustratorなどのデザインツールを使ってサイトのデザインを作り、それをもとにHTMLとCSSとJavaScriptを駆使して自分でコーディングしてサイトを作ることができればWebデザイナーになれます。
ただし企業にWebデザイナーとして就職転職しようと考えている人は、30歳を過ぎていると厳しいというのが現状です。逆に言えば若ければ若いほど有利です。
理由は20代の未経験と30代の未経験では、20代の未経験の方がエネルギッシュでスポンジのような吸収力を持っているので伸びしろがあります。
じゃあ30オーバーの未経験の人は望み薄なのかといえば、決してそうではありませんが、若い人と同時期に比べられると不利になりやすくなります。
就職や転職は興味がなく、フリーランスでやっていくんだとという人は年齢は関係ありません。
大学の新卒就職活動をやめる
ではここから僕がどのような経緯でWebデザイナーになったか書いていきます。
僕は美大でデザインを学んだわけでもなく、情報系の大学を出てプログラミングなどを勉強してWebデザイナーになったわけではありません。大して偏差値も高くない大学の文系出身でした。むしろFランク大学出身でした。
大学3年生になるとクラスのみんなは就職活動をはじめるようになり、僕も就職活動をはじめるわけですが、日本の就職活動って文系出身者は営業や総合職に、理系出身者はエンジニアや研究職などの専門職に就く傾向があり、自然と職種の選択が限られる風潮がなんとなくありますよね。そこに違和感を感じて大学4年になる前に就活するのをやめてしまいました。
だって専攻していた学部や学科で職種が限定されるのっておかしいじゃないですか?
20代前半ならまだまだいろんな可能性があるはずなのに、新卒一括採用という宗教みたいな制度に屈してやるかって思ったんです。
それになんとなくスーツを着て営業職や総合職に就いて働いている姿が自分には想像できなかったんです。
どちらかいうとモノを作る仕事、スーツを着ない仕事、髪型や服装が厳しくない仕事が合っていると自分の中で思っていました。
そんな感じで大学4年生に上がる前に新卒就職活動をやめてしまいました。
Webデザイナーになろうとしたきっかけ
就職活動をやめてさぁどうしよかなーっていろいろ考えている時に、たまたま聴いていたネットラジオでWebデザイナーの人がゲストでトークをしているラジオを聴いていました。
初めて聞く職業だったのでラジオを聴いたあとにネットで調べてみらWebサイトを作る職業だと知り、そこからいろいろ調べるようになりました。それが僕がWebデザイナーに興味を持ったはじめのきっかけでした。
スーツも着ないし髪型服装も自由だし、ものをつくる仕事なので自分に合っていると勝手に思い込んでいました。
もともとインターネットでいろんな情報を調べることが好きだったのでパソコンは好きでした、どちらかいうとオタク気質なところもあったのでなんとなくWeb業界やIT業界が合っているんじゃないかと、思い切ってWebデザイナーになることを決意しました。
独学でHTML・CSSの勉強を始める
とりあえずWebデザイナーってどんな仕事をするのか調べたところから始めて、Webサイトのデザインを作ることとHTML、CSS、Javascriptなどを使ったフロント側のコーディングをするということが分かりました。
まずはHTMLを勉強しようと思って、AmazonでHTMLの書き方的な書籍を購入し、独学をはじめました。当時はHTML5ではなくXHTML1.0が主流の時代でした。
独学でPhotoshopとIllustratorの勉強を始める
次にデザインの作り方を覚えようと思いましたが、手元にデザインツールがなかったのとパソコンのスペックが低すぎたので、短期の高収入のアルバイトをやってさくっと14万くらい稼ぎました。
そのお金をつかってWindows7のPCとAdobe creative suite5.5を学割で購入しPhotoshopとIllustratorの本をAmazonで買ってツールの作り方を勉強しました。
独学の限界&挫折
ここまで順調だったんですが、挫折が訪れます。
それはデザインツールの使い方やHTMLとCSSの書き方は分かったけど、自分で考えてゼロからデザインを作ることができなかったんです。もちろんデザイン作れなければコーディングもできずにいました。
また就活をやめて1人で部屋にこもって黙々と勉強していると自分が今どの段階にいて、どのくらいのレベルを持っているかが分からずモヤモヤしていました。
さらに周りの大学の友達は内定が出てきて次のステージが決まっている人がいる中、僕は勉強しかしていなく、焦りと共にモチベーションも下がってきたのがはっきりと分かりました。
強制的に勉強する環境が必要だなと思った僕は、デジタルハリウッドスクールのWebデザイナーコースに入学することを決めました。
期間は6ヶ月間で学費は約60万円。勉強内容は動画レッスンでHTML、CSS、javaScriptの学習、ワイヤーフレームの作り方、デザインの作り方、Photoshop、Illustratorなどのツールの使い方を学習できます。
学費は親が僕のためにいざと言う時のため用に貯蓄してくれた貯金を使いました。
本当に親には感謝しています。
デジタルハリウッドスクールに通う日々
就職して仕事を始めた時に気がついたのですが、正直に言うとデジハリの学習内容は、実務では役に立ちませんでした。基礎的な部分を学習することは役に立ちましたが、勉強と実践は全く違いました。実務で得られることのほうが遥かに多いです。
しかしデジハリに通ったことは決して間違いではありませんでした。むしろスクールに通って本当によかったと思っています。
1つは強制的に勉強する環境に身を置けたこと。
2つはWebサイトを作る一連の流れを学べたこと。
3つ目は一緒の目的を持つ仲間ができたこと。
強制的に勉強する環境に自分の身を置くことは重要です。
なぜかというと意識しなくても自然とやる気になるから。それしかできない環境だからです。だから目の前の勉強に集中ができなかったら場所や環境を変えることは非常に重要です。
そして同じ目標を持つ仲間ができたことは僕にとって卒業してから大きな財産となりました。卒業しても連絡を取り合い、情報交換やビジネスに繋がる話もありました。
ポートフォリオ制作
デジハリでの課題や学習は動画による学習と中間制作と卒業制作の大きく3つです。
僕の場合は、中間制作でHTMLとCSSとJavaScriptで出来た静的なWebサイトを作り、卒業制作ではWordPress(ワードプレス)を使った会員制のショッピングサイトを作りました。
卒業制作でWordPressを触った経験は就職してから大きな経験になりました。そしてコーディングスピードはおそらく当時その期間に在籍していた生徒の中では1番早く、1番多くのページ数をこなしていたと自負していました。それだけ真剣に取り組んでいました。
そして中間制作と卒業制作で作ったWebサイトをポートフォリオとして、Webデザイナーの就職活動に挑戦します。
ポートフォリオは改めてポートフォリオサイトを作ってまとめる必要はありません。
あった方が良いと思いますが、今までどんなサイトをどんな考えで作ったかを伝えることが最も重要です。僕の場合はポートフォリオサイトを作る時間がなかったのでPDFにまとめる形をとりました。
就職活動そして内定
ポートフォリオをまとめ終わったので、就職活動を始めました。
就職活動を通して感じたのは大学生がやる新卒の就活活動とは全く違いました。
エントリーシートを書くことはなく、面接の場面では志望動機や自己PRなどの質問もされず、そんな質問して何の意味があるの?と疑問を湧く質問もまったくされず、他愛もない質問をする会社が多い印象でした。
きっと些細な質問の中で自分がどんな人間かを知るための質問だったのだと後になって理解できました。新卒の就活活動がいかに馬鹿げているかが分かりました。
そんな中5社くらい面接を受け2社から内定をもらい、そのうちの1社に就職することに決めました。未経験でしたが就職活動はそこまで苦労はしなかった印象があります。僕の場合は。
まとめ
ざっくり僕がWebデザイナーになった経緯を書きました。
新卒の就活活動をやめてWebデザイナーとして企業で働き始めるまでおよそ1年近く掛かったかと思います。(ダラダラしてしまったので本当はもっと早くできます。)
冒頭にも書きましたが、文系出身で未経験の人でもWebデザイナーになれます。僕程度の普通の人間がなれたのでなれます。そして何かを始めるのに遅いことはありません。気にせずやりたいことをやりましょう。
それから独学で頑張ってもなかなか勉強が捗らなかったり、怠けてしまったりしたら思い切ってスクールに通うことを強くおすすめします。
強制的にやらなくてはいけない環境に身を置くことは効果が大きいです。そして決して安くない授業料を払うからこそ、元を取ってやろうと必死に勉強することができます。
大切なのは諦めないでやり抜くことです。読んでくれてありがとうございました。